有料老人ホームにおける家族間トラブル対処事例

当事務所が顧問弁護士としてご支援している有料老人ホームにおいて発生したトラブル対処事例をご紹介します。

今回のトラブルは、介護施設とご利用者のご家族(ご利用者の姉)との間で発生しました。

男性ご利用者は精神疾患を患っており、身の回りのことは自身で出来ない状態だったそうです。この施設では着替えなどは自宅からご家族が届け、洗濯するものを回収するシステムで運営していました。必要な荷物、物品も自宅からご家族が届けるというスタイルです。届けられた物はご家族がご利用者へ直接渡すようになっています。

この男性ご利用者の場合、お姉さんが必要な荷物を届けていました。しかし、届けに来ても自分で渡さず職員に荷物を押し付け「あなたが渡してきて」と強引に指示を出して帰ってしまったり、そのご利用者への職員のかかわり方に対して細かなクレーム、指示を出したりするなどしていました。

最終的には、そのお姉さんが施設に来ていることが分かると職員が怖がるようになってしまい、施設責任者も困っていました。
そのご利用者は糖尿病を患っていましたが、お姉さんは勝手に甘い菓子パンを渡してしまうこともあり、さすがにご利用者の健康、生命を害する危険性が出てきたため、顧問弁護士である当事務所に相談が来ました。

これまでの経緯を把握した当事務所は、これまで発生してきた事実から察するにご利用者のお姉さんと話し合いをするのは困難であると判断しました。
そこで、ケースワーカーさんを巻き込んで話し合いを実施する策を考えました。このアイデアは施設責任者も思いついていなかったようで、とても感謝されました。

当事務所は介護・福祉分野の顧問先が多いため、様々な経験値があります。法律の観点、ほかの顧問先の事例をもとに多角的な視点で対応いたしております。

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